ゆとりニートの内定式の思い出①
内定式の時期なんですね。
「これから社会へ出る若者が学生のうちにしておくべき10のこと」
みたいなイカにもな記事が量産される季節ですね。
今でこそニートな私も、2年前の今頃は大学院生として嫌々内定者懇親会に出席していました。内定式の時、まだ会社にすら入ってない私ですが既に「か、会社辞めてぇ〜」と激しく思ってました。今回はその思い出について書いていこうと思います。
急にですます調なのはそういう気分ということで。
記憶曖昧+若干のフェイクありなので、あまり本気にしすぎず読んで頂ければと。
あと、会社に不満があったとかの批判ではなく、私が社会不適合者っぷりを発揮したという話です。
内定式は関東の某ホテルで行われました。
私が所属していた会社は、北は北海道、南は九州と全国各地から100人近くの学生を採用することもあり、2日間に渡る内定者イベントとなっていました。
初日に内定式と懇親会があり、一泊して2日目に人事と配属先希望の面談が行われる日程です。
さて初日、内定式は「なんだか小中学校を思い出すなぁ」なんて思っているうちに終了していました。はっきりいってこの時点でもう帰りたかったです。
なぜなら、この内定式より前にも各地方単位で内定者懇親会があったのですが、そこで仲良くなったであろうグループが既にいくつか出来上がっているようだったからです。
既にグループが出来上がっているとなると、ひとりでポツンと飯と酒を愉しむことになります。それ自体は別にいいのですが、変に気を使われたり先輩社員にこいつをなんとかしないとみたいな絡まれ方をされる可能性があり、そうなると大変面倒です。そんなことを考えていると、ただでさえ嫌な懇親会が益々嫌に思えてきます。
その懇親会の前に、自分が泊まるホテルの部屋番号が発表され、各自一度部屋に荷物を置きに行きなさいという時間がとられました。ここでまた別の問題が浮上します。経費の都合上か部屋はツインルームだったのです。
ツインルームに名簿で半自動的に組まされた2人がペアとなり入れられます。これで新入社員同士の絆を深めてくれという人事のアツいお節介心遣いが感じられます。部屋番号、自分と相方の名前が書かれた紙と、部屋の鍵が渡されました。お相手の名前を見ても誰なのかさっぱり分かりません。お相手が某ザイルや某南乃風みたいな風体の方だったらどうしようと不安が広がります。
部屋は二十数階の高層階にあり、数個のエレベーターを約100人が一斉に使おうとするので、エレベーター周辺はとても混雑しました。比較的早めに乗り込めた私は、部屋で上がってくる相方を待ちます。お相手の方とは面識がなく『初めてデリヘル嬢を呼ぶ人はこんな心境なのかな』とか思いながら待ってました。
「カチャ……」
ドアが開き、お相手の方のご尊顔です。
……!よかった、オラオラ系じゃない!!!
相部屋のペアは温和な方で、人見知りコミュ障な私でもなんとか話せました。
仮に彼をB君とします。
ここで一つの妙案が浮かびました。
「そうだ、B君とくっついていれば、懇親会もなんとか乗りきれるはず……!」
内定式の思い出②に続く