ゆとりニートの日記

理系院卒⇛就職⇛1年で退社。ノースキルでノージョブなゆとり世代ニートの日記。

ゆとりニートの内定式の思い出④

内定式の思い出①はこちら

 

私が飯を取りにいって帰ってきたら何故かテーブルに1人でいたG君。

話を聞いてみると東北地方の大学生(理系)ということでした。彼からは若干自分と同じ匂いがするというか、はっきりいって自分からは全然喋らない大人しい子でした。

この後、私とG君はノリノリな先輩社員に質問攻めにされたり、

「お前らもっと喋れよ〜」「ハハハ」

みたいな心暖まるやりとりを続けました。

 

私は

「あぁ、これが世に言う社会か。私が就活で獲得した入場券はここに続いていたのだなぁ、趣深いなぁ」

としみじみ感じ入ってました。

 

私が先輩社員とのキャッチボールを精一杯の笑顔で

「そうっすねぇ〜。これから頑張ります〜。」

などと返球していると、唐突にノリノリ先輩が

「うちの会社結構お客さんと飲み会多い部署もあるけど、君大丈夫?(意訳)」

とG君に問いかけました。

 

私は心の中で勝手に同情しました。

『分かるよG君、君もこういうのが苦手なんだろう。大丈夫なわけないよな。

でも君は真面目そうだから少し濁しつつ言うんだろう。「大丈夫だと思います。」と。』

 

しかしG君の口からは私の予想と大きくかけ離れた言葉が発せられました。

 

「はい、全然大丈夫です。自分、大学で◯◯部に入ってて体育会系ですから。」

 

ぜんぜん大丈夫です。体育会系ですから。体育会系ですから。体育会系ですから。

私は再び情報の処理が間に合わず少しの間フリーズしました。

 

そうか。体育会系なら大丈夫だな。G君、君は立派な社会人だ。

 

G君の部活の話でノリノリ先輩が一瞬盛り上がった後、ノリノリ先輩は他のテーブルへと消えて行きました。

相変わらずG君と私は全然喋りませんでしたが、傍から見ればどう見ても懇親会で仲良くなって談笑している2人にしか見えなかったはずです。よし、これはこれでラッキー、悪目立ちしないぞと、私はちびちび酒を飲み始めました。せめて食事と酒はちゃんと楽しまないと勿体ないですからね。

 

 

そんな折、突然後ろのほうから声が上がります。

「ではみなさん盛り上がってきたところで〜」

新入社員全員に1人づつマイクの前で自己紹介をしてもらいまーす!!!

 

 

…。

 

…‥‥‥。

 

…‥‥‥‥‥‥…。

 

ここは地獄横丁の何丁目だ〜???

私はまたまた頭を抱えたくなりました。

 

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ゆとりニートの内定式の思い出⑤