ゆとりニートの日記

理系院卒⇛就職⇛1年で退社。ノースキルでノージョブなゆとり世代ニートの日記。

大学でちゃんと単位をとっていないとこうなる【熱力学】

私は工学部の機械科を出ている。一応。

この界隈で特に重要と言われている4力(リキ)なる分野がある。

・材料力学

流体力学

・熱力学

・機械力学

の4つの力学のことだ。

私は、機械科を出ているのに、なんとこのうち熱力学と機械力学の単位をとっていない。

 この話をすると、在学中は学生や先生から驚かれたし、1年の社会人生活中も「えっ、まじで…?(若干軽蔑)」という反応をされてきた。

それほどありえないことなのであろう。私よりむしろ4つ全てをとらなくても卒業出来てしまう大学側の制度に問題があった気もするが……。

 

さて、機械力学の単位を取れなかった理由については今回割愛するが、熱力学に関してはまず5限にあったというのが大きい。

5限目の開始時刻なんてのは夕方もいいところで、昼夜逆転生活の私にとってゴールデンタイムが幕開ける時分だ。午後の授業3つめとなると集中力も持たないし、いい加減帰りたくなっている。

 

さらに、講義を担当する教授も気に食わなかった。その教授はたまたま私とおなじ市の出身で、最初からなんか嫌だなーと思っていた。もちろんそんな程度で人を嫌いにはならないが、2回めの講義で私は出席をやめてしまった。

その日、教授が「近年学生の質がおちています。特に、あなたたち円周率3のゆとり世代は酷い。(意訳)」と言い放ったのだ。その教授にしてみれば日本の未来を憂い学生を鼓舞するつもりだったんだろうが、私は一気に興ざめしてしまった。普段データの信用性がーとか、wikipediaの情報はーとか、リテラシーどうのこうのと言っている層が、実は文部科学省のHPにいけば5分で気づく「円周率3問題」のデマを信じてドヤ顔で学生に話す人間にすぎないとみせつけられて、急に講義自体も価値のないものに思えてしまったからだ。

 

こうして、私は熱力学分の授業料をドブに捨てて、家でゴロゴロする時間を得ることにした。

 

 このことは、今では結構後悔している。

力学系はエネルギー保存則が根本にあり、最も分かりやすくエネルギーに触れる学問は熱力学だと思うからだ。

研究室に配属されたあとも、社会人てエンジニア(見習い)をしてたときも、どうもこの”エネルギーを扱う”感覚が足りていないばかりに、上手く事象を見れないことがあった気がする。

あと、単純に凄く初歩的なことが出来ずに恥ずかしくなる。今の学力だと、高校生レベルの熱力学も解けない。なので、暮らしのなかのふとした疑問を自分でスッと解けないのだ。

 

例えば、今日シャワーを浴びてて「寒くなったからお湯が空気中を落下している間に冷めちゃうな。自分の身長から計算すると、どのくらいの高さにシャワーヘッドが固定出来れば冬でも温かいシャワーを浴びれるんだろう。」という疑問があがった。

身長、浴室温度、湯温、断面積などのパラメータを仮定して熱伝導率とかを調べて公式にブチ込めばホホイっと計算できそうなものである。それが、うーむうーんと数分調べて諦めてしまった。

それは熱力学をとっていないからではなくてお前が無能無気力だからだろ、と言われればそれまでだが、自分が一度でもちゃんと勉強した分野では、少し見なおせばこういう問題は基本なんとかなることが多いと思う。そういう意味でも、やっぱりなんでもちゃんと勉強した方が良いよなぁと思う。

 

大学では”ちゃんと”単位をとったほうが良いと思う。