ゆとりニートの日記

理系院卒⇛就職⇛1年で退社。ノースキルでノージョブなゆとり世代ニートの日記。

デュアル型の職業訓練に必要な”ジョブカード”を作った

私が受けようとしている、Webデザイン系の公共職業訓練には”ジョブカード”なるものの作成が必要と言われた。これは、デュアル型とよばれる座学と実技の両方をやる職業訓練なため必要らしい。

 

訓練開始までに

自分でジョブカードを記入→ハローワーク職員に見てもらい、キャリアコンサルティングを受ける→自分の強みや不足しているスキルなどを再確認→再度ジョブカードを完成させる

という流れでジョブカードなるものを作っておく必要がある。

今回自分のジョブカードが完成したので、これからジョブカードを作る人の参考になればと思い、ジョブカード作成の流れとか書き方について書いてみようと思う。

 

 

ジョブカードとは

 

ジョブ・カードとは、下記のとおり、「生涯を通じたキャリア・プランニング」及び「職業能力証明」の機能を担うツールであり、個人のキャリアアップや、多様な人材の円滑な就職等を促進するため、労働市場インフラとして、キャリアコンサルティング等の個人への相談支援のもと、求職活動、職業能力開発などの各場面において活用するものです。

jobcard.mhlw.go.jp

 

 要は、厚生省が作った「これを書けば自分の目標や職歴、強みとかが明確になって求職者も企業も助かるでしょ」という様式のシートだ。

履歴書とか職務経歴書とか自己PRとかが合わさったものだと思えばよい。と思う。

 

以前からこのジョブカード制度はあったが、現在新しいジョブカード制度に移行中のようで、「生涯を通じたキャリア・プランニング」のツール、職業能力を見える化した「職業能力証明」のツールという2つの面をもつようになったようだ。

 

作成する書類の種類

厚労省のHPに、ジョブカードのテンプレートと記入例が載っている。

jobcard.mhlw.go.jp

 

これをみると、ジョブカードに様々な様式があることが分かると思う。

自分の就職経歴・求職状況などでどの書類を作ればいいのかは変わってくるが、基本的には以下の4種類だ

 

1.キャリア・プランシート

(様式1-1)就業経験がある場合

(様式1-2)就業経験のない場合、学卒者等用

から選択。


2.職務経歴シート

(様式2)の書類。

 

3.職業能力証明(免許・資格)シート

(様式3-1)の書類。

 

4.職業能力証明(学習歴・訓練歴)シート

(様式3-2)の書類。

 

この他にも、訓練の成果評価などを訓練機関・企業が記入するものもあるが、はじめに必要な書類はこの4種類のみのはずだ。

具体的な書き方は、記入例が大変親切なので基本的にはそれを真似すればよい。

 

実際にジョブカードを作りハロワ職員によるキャリアコンサルティングを受けてみて

ジョブカードの作成には1時間以上かかった。

そのなかでも一番時間がかかるのは、様式1のキャリア・プランシートだろう。

「目標とする職業・職務・働き方、向上・習得すべき能力等、必要な職業能力開発等について記入」となっている。

空白欄のスペース的に400〜800字程度のボリュームだろうか。

とはいえ、職歴と年齢に合わせてそれぞれに記入例があるので、全くの0から記入する場合にくらべてかなりやりやすいように配慮されている。無職になるような人間からすると助かる。

 

記入例を見ながら実際にジョブカードを作成して、私がハロワ職員に指摘されたのは以下の通り。

 

・自分の一番の強みを理解する

キャリアプランシートでもっと自分の強みを強調して書く

 

私の場合、他の人との差別点として「一応理系の院卒」+「一応研究職ぽい経歴」だったことから「ものごとを深く追求できる、学ぶ姿勢をもってる」みたいなものを「強み」にするべきと言われた。

 

そして、キャリアプランシートもそれを念頭に置いた書き方をするように指摘してもらった。

厚生省の記入例に倣い作成したジョブカードの、修正前の私の書き方は以下のようなものだ。

 

自分の価値観→今までの経歴で得たこと→経歴と自分の価値観とのずれ→価値観を満たすためWebデザイン関連につきたい→Webデザイン関連で就職するには知識・経験が不足している→だから訓練を受けたい→自分の強みとそれを活かした意気込み→訓練中および就職後の目標、働き方

 

 

一方で、ハロワ職員に修正されたキャリアプランシートの流れは

 

自分の強み→今までの経歴で得たこと→Webデザイン関連は自分の強みを活かせるWebデザイン関連で就職するには知識・経験が不足している→だから訓練を受けたい→自分の強みとそれを活かした訓練および就職への意気込み

 

といったものだ。

ハロワ職員のものは、たしかに自分の強みをアピールできるようなものだ。まぁ、就職を最終ゴールのような書き方となっている、自分の強みありきで職を選ぶような書き方となっている店で、本来の目的である「生涯を通したキャリアプランニング」とは若干離れている気もする。

ここらへんは職員さんによる好みの問題とかでもありそうだし、就活弱者のコミュ障ニート的にはどちらが正解かなんて言えないし、ハロワ的には妥当なのかなという感じがあるのでとりあえず従っておいた。

 

修正は1回のみで言われたところをメモして言われたようにまとめて見せたところ、すんなりOKが出てそれでコンサルティングは終了した。

あとは書類を訓練開始時に持っていけばよいようだ。

はっきりいってかなり薄い感じのキャリアプランになったが…。

 

ともあれ、これからジョブカードを書く人に少しでも参考になればとはと思う。