個人的 長岡花火のココが凄い
前の記事で人生で初めて長岡大花火大会に行ったことについて書いた。
以下、自分が今まで見てきた花火と比べた「長岡花火はココが凄い」。
なにがそんなに凄いのか
誤解を恐れずに書くと、長岡花火はエンタメ性が非常に高いと思った。
で、それを成り立たせている要因について。
1.規模&迫力
2日間で2万発の花火が打ち上げられる。
数を言われても実感が沸かないけど、各スポンサーとにかく花火をバンバン上げまくる。
「えっ?まだ続くの?まだ上がるの?もっとでかいのくるの???」みたいなのが何回もあった。出し惜しみしてない感じが凄い。
私が今まで見てきた花火は空に上がる線香花火だった。
各花火それぞれ趣向が凝らされており、毎度どんな花火が上げられるのかという自分の予想を上回る規模&迫力。
特に、
「フェニックス」「正三尺玉+ナイアガラ」「超大型ミラクルスターマイン」
この3つは笑っちゃうほど凄かった。
フェニックスはよく言われる通り視界全体が花火となり、圧巻の一言。
2.飽きさせない工夫
花火と花火の間に、花火が打ち上げられる。何を言ってるか分からねぇと(略。
花火が一旦上がり終、次のスポンサーの花火に移る時間の間に、少し離れたところで花火が上げられる。なので興奮状態が続くし場が持つ。この花火ですら、そこらへんの花火大会であげられるようなちゃんとした花火で、とにかく飽きない。
3.全体の構成と演出
下のリンクを見るとわかるけど、目玉となる大きな花火が絶妙な時間間隔で打ち上げられる。
実際、気持ちが高ぶり花火にも見慣れ「もう花火では驚かないだろう」と思ってきた頃合いに「復興祈願フェニックス」が上がり、私のこの思い上がりは見事に叩きのめされることになった。随所にこのような目玉が仕込まれており、中だるみせずに見られる。
フェニックスの時には、平原綾香氏のJupiterがBGMとして流れる。文字にするとただの陳腐な演出のようだが、現場にいるとこみ上げるものがある。
4.感動する理由(背景)がある
長岡花火の口コミを見ると、迫力や規模について言及したものの勿論あるが
- 迫力では◯◯花火の方が上だけど、長岡花火が一番好き
- 芸術性は△△花火に劣るだろう。だが、長岡花火が一番感動する
- 長岡花火を見てると自然と涙が流れる
のようなものがチラホラ見られる。
で、その理由は上の2と3の項目で書いたこともあるけど、前提として長岡花火が復興祈願のための花火だというがあるんじゃないかと思う。
最近で言うと震災からの復興。その「祈り」が込められて作られた花火であるということ。そして、それを見てる人が共有しているということ。
だから見てる人の心のどこかにあるつらい部分が励まされるし、Jupiterの演出が効いてくる。花火ひとつひとつが意味をもったものに感じられるんだと思う。
勿論、多くの人は復興のことを思って見てるわけではないと思うけど、多少影響しているんじゃないかなとは思う。
復興祈願の花火なのにあえて最初にエンタメ性が高いという言葉を使ったのは、花火師さんや運営の方がともに良い物を作ろうと考え抜いた結晶として、長岡花火が出来ていると感じたから。それほど、ひとつの花火から全体の構成まで花火を楽しむという点でスキがない。
とにかく行ってみて損はないと思うので、これを読んだ人でまだ長岡花火に行ったことがない人は来年是非いってみて欲しい。
毎年8月2、3日なので、スケジュール帳や就業カレンダーを確認して時間を作って頂きたい。
河川敷でビール片手に見る花火はサイコー。