ゆとりニートの日記

理系院卒⇛就職⇛1年で退社。ノースキルでノージョブなゆとり世代ニートの日記。

【Web漫画】岡崎に捧ぐ 好きだ【おすすめ】

今更なのかもしれないけれど、山本さほさんの「岡崎に捧ぐ」を最近読んだ。とっても良い。

note.mu

 

Webで読める。

タイトルの「岡崎」とは、作者の山本さほさんの小学生時代からの友達。もともとこの岡崎さんが結婚することを知った山本さんが、結婚式で驚かせようと2人の過去を描いたのがこの「岡崎に捧ぐ」という作品。

結婚式には間に合わず、結局今もまだWeb上で続いているみたい。

2014年10月には閲覧数が1000万以上になったらしいので、約一年後の今になって言及するのは結構遅れてるんだろうけど、大変好きなタイプの漫画だったので感想を書く。

 

作者山本さんと幼なじみの岡崎さんが可愛い。

これは、実際に読んでみてもらうしかないけれど、絵も大福餅みたいな感じで柔らかくて可愛い。

 

話は2人が仲良くなる小学生時代から始まる。作中、作者である山本さんの「子供時代の無邪気な台詞」と、現在の「大人からみた冷静な分析」の両方の視点がある。どちらの視点も鋭く、そこが良い。

 

岡崎さんは、何故かいつもワイン片手に携えてる母親(ラスボス)と求職中の父親にネグレクト気味に育てられている。そんな両親と口が悪い妹とボロボロの家に住んでいるのだ。なので、食事もすごく手抜きのものだし、子供がなにをしてても親は怒らない。ゲームし放題だし、食べ物はゴミのなかから探索したりする。

作者の山本さんは岡崎さんに家に遊びにいった時、

「好きなゲームを好きなだけやれる ここは天国だ」と大喜びする。しかしその一方で、岡崎さんが”普通の家”の山本さんの家でご飯を食べる話などでは、岡崎さんの子供時代の寂しさを描いていたりする。

 

こういった子供目線の感情を大人の冷静な分析とあわせた描写がかなり秀逸で、度々自分の子供時代を思い出させられ枕に向かって叫びたくなる。

山本さんに新しい友だちができて、親友であるはずの岡崎さんを親友でないと言ったり無碍に扱ってしまった後の後悔など、読んでいてこちらの胸がズキュンとなるような痛々しいシーンが最高に良い。

昔から腹を割って話せるような友人はいないor少なかったので、こんな子供時代を過ごしたかったなぁという羨望も。

 

あと、山本さんのギャグセンスは凄い。

中学時代に初恋の相手を笑わせようとした奇行の数々は、かなりハイセンスだと思う。身近にそういう人がいたら楽しいだろうなぁ。

まだ学生の2人だけど、これからどんな人生を歩んでいくのかとっても楽しみだ

 

おわり