頭のなかに地図がない
「◯◯ってどう行くんだっけ?」
道を尋ねられると、たいてい私はフリーズする。
自分が行ける場所でも上手く説明することができないからだ。
道の覚え方に原因があると思う。
多分、似たような人が結構いるんじゃないかな。
私は目的地への行き方を、自分の目から見る「絵」を基に覚えている。
目的地へ辿り着くまでの具体的な手順としては、
スタート地点での方角だけ記憶→交差点で目的地への間にあると記憶している風景があればそちらに曲がる、なければ直進→以下繰り返し
という具合だ。
地図上で自分がどう動いているかというのはあまり把握していない。
どういう方角に目的地があるかすらも怪しいこともある。
風景を全体的に漠然と記憶はするが、建物や目印となるような細々としたものにはほとんど関心がない。
なので、
「△△通りのセブン-イレブンから北に曲がったところ」
のような説明をされても、
まず通り名がわからないし、コンビニの種類もわからないし、方角も分からないしで、全くなにもかもが分からない。
一昔前、「話を聞かない男、地図が読めない女」なんて本が話題になったことがある。
女は地図を読めない、地図を読む気がないというやつだ。
私が男であることが関係するかは分からないが、私は地図自体は読める。
地図を読めば自分がどこにいるかも分かるしどちらへ行けばいいかも分かる。
ただし、それはKOEIのゲーム「無双シリーズ」の地図を進んでいるような感覚で、土地名や道名、方角はさほど重要視していないで目的地にただ行くだけだ。自分の中に何も土地勘のようなものは残らない。
人と話してて
「◯◯道をまっすぐいくとどこどこに何が見えてそこの△△はでかくて〜〜」
みたいなことを言われると、凄いなぁと感心する。頭にGoogleMapが入ってるみたいで凄い。
どうも、マクロな視点で地図を頭に入れて、要所をおさえて覚えるみたいなことが苦手だ。一人称視点のミクロな視界をひたすら繋げていくみたいな頭の悪いことしかできない。
でも、話してて思うのは私の方が道のにおいとか看板のサビ具合とかはよく覚えているということ。それだけで、このままでいいかなとは思う。